10月22日より鎌倉市「一翠堂」にて



10月は鎌倉で開催です。
鎌倉市小町通りのGALLERY 「 一翠堂」さまで野口以織展を開きます。
大井戸、小井戸茶盌をはじめとして、目新しい割り高台井戸も並びます。
そして姉・加津子の晴れやかな黄瀬戸鉢も展示いたします。
試作中のレア作品がプラス出来たらと、実は頑張っています。

〈野口以織展〉朴として凛とした茶盌たち
10月22日(土)〜28日(金)11:00〜17:00 最終日(〜16:00)
GALLERY「一翠堂」 鎌倉市小町2-8-35 TEL 0467-22-3769
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黒い井戸茶盌



9月22日(木)〜28日(火)まで開催の
岐阜市・石原美術「野口以織・仲森少白 新作展」への出品作です。
石原美術さんのFacebookアドレスはこちらです。

黒い井戸茶盌は古作に存在しませんが、
古田織部さんの時代、李朝の井戸窯がまだ煙を上げていたら、
と、そんな想像にて造りました。

黒釉を部分掛けした井戸茶碗ですが、
織部さんの名を冠した「黒織部」の手法に倣って
焼成中の窯から引出しました。「引出し黒」の技法です。
真っ赤な窯の中から真っ赤な塊を引出して水に浸けます。
水の沸騰する凄い音とともに茶盌が表れます。
こうすると黒色が冴えるのです。

とはいえこの茶盌、井戸の焼成法のせいでしょうか、
黒釉に大きな銀色結晶が浮かび景色が豊かになりました。

h28_9_kuroido_2.png

「カイラギ黒織部」と呼んでもよさそうですが、
素地土も釉薬の井戸のものだから、
ここはやはり「引出し黒井戸茶碗」と呼びましょう。

h28_9_kuroido_3.png



井戸塩笥壷


h28_7_21_ido_mizusashi_b.png

石原美術・石原忠光さんが井戸で塩笥壷を焼いてみたらって。
お調子者の以織は口車に乗ってしまった。

なーに、造るのは難しくない。
口径24センチの大ドンブリ2個ロクロ引きして、
口縁を合わせ継ぐだけだ。
ところがいざ釉薬掛けの段になったら左腕が耐えられない。
頸椎ヘルニアの後遺症を忘れていたわけでないけど、
たかをくくっていたのだ。

まあ、どうにか焼き上げた作品が画像です。

昨日の記事の「?」無事解消。

実は昨日アップした記事中の「?」が自然解決していたのです。

ご注文を受けていた井戸小服茶碗を窯出ししたところ、
貫入が無いのです。「えぇー」ということで「?」にしました。
そしたら今日になって細かい貫入が入っていました。
「良かった」なので「?」解消。

貫入とは焼き上がった陶磁器が冷めるとき、
素地土はもう縮まないのに、釉ガラスはもっと縮むので、
耐えきれず釉ガラスにヒビが入る現象を言います。
基本的には磁器への貫入はNGです。
実際は例外がたくさんありますし、そちらの方が魅力的です。
以織窯は陶器造りなので、器への景色として欠かせないのが貫入です。
特に井戸の貫入は細かくないと「井戸」でなくなってしまいます。
なので昨日は、てっきり失敗かと。
貫入は窯出し後、数年後まで入るといいますから、
すぐ入らなくても驚くには当たらないはずですが、
注文品となると焦ります。

ともかく良かったぁ。

残念な結果



ご注文をいただいていたのに、申し分けない。
窯出ししたばかりの井戸小服茶碗です。
5ヶ月ぶりの井戸窯焚きのせいとしても「?」。

いやぁ、一碗一碗は面白いのだけれど、
作品としてお渡しするのは「?」。
なので、お待ちいただくことにしました。

次の画像も同じく「?」仕上がりなのですが、
こちらは決定的間違い。サイズが違うのです。
右に写る茶碗がご注文いただいたサイズ。
なのに、焼き上がったのは一回り以上小さかったのです。

yunomi2.png

井戸の素地土は焼くと2割も縮みます。
焼物用の土は、通常1.5割までの縮みが限度とされています。
けれど、井戸の土は2割も縮んで平気です。
とはいえ、ロクロ引きの時、勘が狂ってしまいます。
考えられないほど大きく作らないと、狙ったサイズになりません。
計算をすべきなのに、以織は奢って、勘に頼ってしまったのです。
で、結果は、ご覧の通り。
やはり物差しに頼る必要もありますね。

ご注文いただいた方々に重ねてお詫びいたします。


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Author:iorijiji
井戸茶碗陶術遣い

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