期待はずれだからといって

窯の神様は当然のことをしたまでだ。
当方の予想が外れたのは、当方の考え方が違っていたせい。
今朝の窯出し。
いやぁ、試焼き結果は思い通りにいかないですね。
もうちょっとで越えられそうと思うのですが、
実際は大きな壁にぶち当たっている。

古作の表情に近づくほど評価されるという物差しも如何なものか。
良ければ良い。古作に似つかわしくなくったて、良ければ良い。
重々、承知の上だけれど、それでも古作の肌は悩ましい。
という訳にて、春からの試作が続く。
計算上は融けても、実際の材料の組み合わせでは融けない。
ようやく方法を見つけ出し、融かすことが可能になった。
さて今度は釉ガラスの表情だ。
これが難しくて足踏みをしている。
早く披露をしたいと焦るほどに疲労が貯まる。

画像はあえてアップしません。
この材料だけで「融けるのですよ」と、
そのことを言い訳にできないから。
「良いものは良い」。
なので良いものが焼けるまで続けます。
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迷走中



この黒織部茶盌、おもちゃ箱から抜け出たよう。
沓形なのに茶は点て易いし、飲みやすいのです。
以織作にしてはとっても可愛い出来上がり。

が、

白釉がなっていない。
ずいぶん長い間、白釉の研究を続けているのですが、
まだ迷路の中にいる以織です。

6月11日から秦野で個展



6月11日からの個展会場は
同日オープンの「ギャラリーcafe月の輪」です。

イオン秦野店のすぐ近くに「月の輪」はオープンします。
オーナーは「こみやま古美術」の込山弘行氏。
数えてみたら自分でびっくり。
実は込山さんとは40年にわたる友人なんです。
彼が高校3年生だったと思う。
自作の油絵を提げて訪ねてくれた。
キャンバスに咲いていたバラは中川一政調だった記憶がある。
それもそのはず、
古美術店を営む彼のお父上の店に掲げられた扁額は
中川一政氏の筆によるものだった。
食の細い以織の長女へ「ほーら、アーンして」などと
スープーンを幼な子の口に運んだりしてくれたものだ。
独立心の旺盛な彼は二十歳そこそこで九州まで仕入れの旅を重ね、
いつしか一人前の古美術商になっていた。
バラの絵を描いた純粋さを備えつつ、
逞しい社会性を身につけた彼は
子供じみた以織を早々と追い抜いて行って久しい。

もう中年に差し掛かってから陶芸を目指した以織を
世に誕生させてくれたのは彼・込山弘行氏その人。
我が初個展は23年前、こみやま古美術に於いてだった。
そのDMが物持ちのいい姉の手に保管されていました。
その画像がこちらです。

23y_ago_dm.png

「月の輪」は「こみやま古美術」の並びです。
今、11日のオープンに向けて内装工事が真っ最中。
以織作陶展は光栄なことに「月の輪」こけら落としの行事です。
井戸茶盌を中心とした以織作の茶陶と、
姉・小宮加津子の作品を展示販売いたします。
6月11日(日)〜18日(日)、午前11時〜午後6時まで
期間中は無休です。

■ギャラリーcafe月の輪
秦野市寿町2-10 TEL 0463(82)8858〈こみやま古美術〉

始めの一歩




ただの白い釉ガラス。景色も無い。
とろんと眠そうに溶けている。
けど、これが第一歩。
以織の空想が現実となるのか、夢で終わるのか。
ともかくこれが第一歩。

今年から始めた実験です。
常識ではおよそ考えられない材料が釉化するのか。
それで、いままで溶けたことはありませんでした。
けど、今回初めて溶けました。
ちょっぴり光が射してきたけど、
迷路への入り口かもしれません。

実験窯が大破損



もう30年以上、焼物に携わっているのにこの始末。
アホな爺をお笑いください。

大切な実験用の窯を壊しました。
修理にずいぶん時間がかかるだろうなぁ。
焼成中、沸騰した釉種が窯内に飛散して、
そればかりか大量に流れ出し、
床は釉ガラスで覆われました。
ヒーター線もガラスに覆われて交換せねばダメ。

今年に入ってから壊した窯は2台目になります。

こうまでしても知りたいことがあります。
手持ちの資料にもネットにも答えがありませんでした。
なので実行あるのみ。
しかし、この釉種を何度で焼いたらいいのかわからない。
前回は生焼け、今回は焼き過ぎ。
こうして失敗を続けるより答えは出ません。

「因果な商売だなぁ、焼物屋」

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Author:iorijiji
井戸茶碗陶術遣い

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