エピソード1

(2月24日のブログにてご紹介した美しき磁州窯研究者のお話の続きです。)

昭和を代表する陶芸家・石黒宗麿氏についてはよく知りません。
木の葉目天目を再現して、天目で人間国宝になった方だそうです。
美濃陶にビックリしてこの世界に足を踏み入れた爺には、その名前しか知らない存在でした。

富山県のご出身だそうです。そして友人となった彼女もまた富山県のご出身でした。
富山県の美術館で学芸員をなさっていた彼女は、そこで石黒宗麿氏の作品に出会い、
石黒氏の「黒」に魅了されたと聞きます。
そして再び研究者の道を歩き出す時、
石黒宗麿氏を魅了した中国の「黒」のひとつである磁州窯に研究目標を定めたと、
情熱的にに語ってくださいました。

そんな彼女と文通が始まるには若干時を要しました。
なぜなら磁州窯を「やってみる」と大見得を切って彼女に宣言した爺と姉婆でしたが、
簡単に再現が進むはずはありません。
井戸茶碗の釉薬の仕組みを変化させれば可能だろうとたかをくくっていた爺でした。
爺は磁州窯の胎土&化粧土&釉薬&焼成を担当し、
姉婆は成形と黒絵付けと分業して始めました。
それも彼女と出合った翌日から。
結局、仕組みのおおよそは外れていませんでしたが、
試作するたびに困難が現れるのは井戸と同じでした。

爺なりに磁州窯の仕組みがわかりかけたところで交信を始めさせていただきました。
そして彼女から磁州窯の陶片を頂戴することになるのです。

陶術使いの爺として、陶片ほど魅力的な贈り物はありません。
歴史資料の完品を割るなどできませんが、陶片は割らずに中身が見えます。
しかし、それは爺にまた難題を突きつけたのです。

磁州窯陶片

爺のサイト「井戸の謎解き」にも関連記事を載せてあります。
爺のサイトはこちら
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井戸茶碗陶術遣い

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