いざ鎌倉。

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鎌倉は鎌倉彫作家の木内史子さまの工房をお訪ねしました。
それにしても月曜日だというのに鎌倉はごった返していて
20年ぶりの浦島太郎状態です。

木内様はご母堂と共に鎌倉彫「一翠堂」を開いておいでです。
まずは作業机の上の彫刻刀に惹かれます。
やっぱりプロが使う道具と言うのは道具自身が語ります。
変哲はないのに、あきらかに違う。

お母上の説かれる「平常心」に感情起伏の激しい爺は恥じることしきり。
工芸家の覚悟を覗かせていただきました。感謝。

お二人のお心遣いに感激の一日でした。

写真は一翠堂店内にて木内様親子と姉と爺です。
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仕事、仕事の毎日だけど

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作陶漬けの毎日なのに、アップする材料が無いです。
きっと、これが年寄りの暮しというものなのでしょう。
若者なら、日々の暮しの中から、面白いものを見つけ出すのに、
老人になると、ほとんど心が動かない。
つまり、経験済みの繰り返しという先入観が働いて、
新しい経験をしているのに無頓着になっているんだな。

なんて、けっきょく愚痴から始めてしまいましたが、
本当は、自分を鼓舞するために書き出したんだ。

新しいことも始めています。
まだ発表出来るほど成果があがっていない。
陶芸というのは、結果を出すまで時間の掛かる仕事です。
まず目指すものにふさわしい素地土に行き当たるまでが、そう簡単ではない。
土の成分を分析すれば、それほど変わるわけもないだろう。
テスト用の素地土を何種類か作って、ロクロを引く。
重たい土、軽い土とロクロに違いが出て来る。
重たい土でロクロ引きすると器体が厚くなって「重たい」造りになる。
けれど陶芸とは土を焼くことだから、焼き上がるまでわからない。
重たい土の土味が良ければ、それを採用することになる。
となると、薄く引くロクロ術を会得せねばならない。

それにね、焼成という要素は複雑でね、同じ土でも焼き方でガラリと変わる。
土だけでない、釉薬もひどく表情を変える。
そこが陶芸の醍醐味なわけだけど、ここがなかなか理解されない。
材料屋さんのレシピで焼くものだと思い違いをしている人も多そうだ。

釉薬なんて、基本的にはちっとも難しいものじゃない。
土と石と灰を細かにして混合すれば出来上がりだ。
それを乾燥した器体に掛ける。
これを生掛けと呼んで特別視するけれど、
釉薬を掛ける前に素焼きをせねばならないと誰が決めた。
たしかに作業の安全性は高まるし、釉薬も均一に掛かる可能性が高くなる。
けど、昔の人は、しないで済むなら素焼きなんかしていない。
焼き上がりの表情でいけば、生掛けの方がいいもんなんだ。
あぁ、勘違いしないで。基本的な釉薬の仕組みは単純だけど、狙うと難しい。
材料選びも組み合わせも際限がないからね。

ともかく相手は自然界の仕組みだから、
想像したように焼き上がることなど皆無。
思い通りにはならないと心すべし。
思いに近づく時、それは仕組みを理解しつつある時だろう。

さあーて、明日からも仕組みの探索が待っている。


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Author:iorijiji
井戸茶碗陶術遣い

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