スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

始めの一歩




ただの白い釉ガラス。景色も無い。
とろんと眠そうに溶けている。
けど、これが第一歩。
以織の空想が現実となるのか、夢で終わるのか。
ともかくこれが第一歩。

今年から始めた実験です。
常識ではおよそ考えられない材料が釉化するのか。
それで、いままで溶けたことはありませんでした。
けど、今回初めて溶けました。
ちょっぴり光が射してきたけど、
迷路への入り口かもしれません。

実験窯が大破損



もう30年以上、焼物に携わっているのにこの始末。
アホな爺をお笑いください。

大切な実験用の窯を壊しました。
修理にずいぶん時間がかかるだろうなぁ。
焼成中、沸騰した釉種が窯内に飛散して、
そればかりか大量に流れ出し、
床は釉ガラスで覆われました。
ヒーター線もガラスに覆われて交換せねばダメ。

今年に入ってから壊した窯は2台目になります。

こうまでしても知りたいことがあります。
手持ちの資料にもネットにも答えがありませんでした。
なので実行あるのみ。
しかし、この釉種を何度で焼いたらいいのかわからない。
前回は生焼け、今回は焼き過ぎ。
こうして失敗を続けるより答えは出ません。

「因果な商売だなぁ、焼物屋」

トントントントン



突いても突いても、まだまだトントン。
花粉にさらされながら一日中トントントン。

自家製長石を砕いています。
テスト試薬なのでスタンパーで突くほど量がありません。
なので手作業です。
昔の工人も、きっとこうだったんだろうなぁ。

どうにもわからない問題の解決のため、
思いついたことをこなしています。
遠回りの人生を強要されるのが
陶芸に携わってしまった宿命と思い定めて。
爺だからこんな簡単軽作業でも筋肉がきしみます。
この作業の果てに、どんな結果があるのだろう。
突いても突いても、ほらまだまだ。

h29_3_17b.png

掘りの手ではありません。



掘りの手と呼ばれるものは、昔々、窯場で不良品が捨てられて,
土の中から発掘されたものを指すのだけれど、
まあ何百年も埋もれていたわけだし、まして不良品だから概して汚い。
けど写真の茶碗は汚いけれど新作なんです。
織部黒と呼ばれる手です。

窯出ししたばかりなのにこの汚さ。
もうずいぶん黒い織部は試作しているのだけれど、
まだ釉薬と焼き方がはっきりしない。
この耐火度でこの焼き方というのが掴めない。
今回はますます低温で焼いてみた。
低温では溶けが悪くなるので、長い時間焼く。
三日目にして真っ赤に焼けている器を
窯から引出して水に浸ける。急冷する。
引出し黒と呼ばれる黒色を引き立たせる技法だ。

h28_2_kuro_2.png

ほら、後ろは溶けきれず鈍い発色。小さなブクまで吹いている。
けど、負け惜しみを言わせていただこう。
こうして遠回りな試作を続けた方が色んなことが判って来る。
経験こそが財産なんだ。
他人様のレシピで焼くのも合理的には違いないけど、
自家薬籠中のものには育たないね。

けどやっぱり遠吠えかな。

h28_2_kuro_3.png



まずは黒から



平成29年の初試焼きは引出黒からです。
まずまず融けてくれました。
漆黒の部分と、やや釉薬の薄いところは飴釉の色。
これも狙った通りだったので、さい先がいいですね。

h29_1_15_kuro2.png

ただし意識して黒釉を厚掛けした部分はブクを吹いて、
触ると細かに割れて取れてしまいました。
試験窯が小さいので炎に偏りがあるせいかもしれません。

薪窯の昇温を参考に低温をひっぱって長く焼いたせいでしょう、
露胎の土味は柔らかです。
ただしもう少し画像の発色よりグレーです。

h29_1_15_kuro3.png

プロフィール

iorijiji

Author:iorijiji
井戸茶碗陶術遣い

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。